国際ロータリー 第2740地区  第8グループ 諫早市内5クラブがあり、諫早西RCの他、諫早RC、諫早北RC、諫早多良見RC、諫早南RCがあります。

テーマ 「雑談って、K・Y ですか ? 」

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テーマ 「雑談って、K・Y ですか ? 」

 K・Yって聞き覚えのあるフレーズですね。日本語俗語辞典によると、その場の雰囲気や状況を察する(感じる・掴む)ことを「空気を読む」と表現します。KYはこの「空気」と「読む」の頭文字のことです。
私たちは毎日、雑談をしながら生きているといってもいいでしょう。言い換えれば、雑談によって人とコミュニケーションをとっているのです。
「雑談=中身のないムダ話」は正解ですが、「雑談=必要のない話」というのは間違いです。雑談には、「中身がない」からこそ、する意味があるのです。
極論すれば、私たちの会話には「要件を伝える会話」と「それ以外の会話」の2種類しかありません。そして「雑談」とは「要件以外の話」です。
例えばビジネスの現場では、交渉事や契約、確認といった中身のある「商談」と、「最近、調子はどう?」「ゴルフ行ってる?」といったビジネスとは無関係の中身のない雑談で成り立っています。では、中身のない、ビジネスに関係のない雑談が持つ意味とは何か。
例えばそれは、以降の商談をスムーズに運ぶ為の地ならし的役割です。雑談というのは人間関係やコミュニケーションにおける空気的な役割を持っています。わかりやすく言えば、若い人やお笑い芸人たちがよく言う「空気よめよ!」の「空気」、これを作るものが雑談です。その場にいる人たちと同じ空気を共有するため、場の空気を作るために雑談があるのです。これつて、K・Yの事ですよね。
雑談のルールその1、雑談は「あいさつ+α」でできている。
あいさつは、雑談するための絶好のキッカケになります。ただ注意してほしいのは、あくまで「キッカケ」だという点です。つまり「あいさつ=雑談」ではないのです。「おはようございます」「朝晩は冷え込みますね」「景気はどうですか」これではまだ、ただの挨拶レベル。ここから雑談に発展させるには、このあとに「もうひとネタ、ブラスα」が必要になります。
たとえば朝、あまり親しくない顔見知り程度の人とばったり、最初はもちろん「おはようございます」さてここからです。挨拶のあとに一言、ちょっとした話題を付け加えます。何でもいい、その時たまたま目にしたことでも構いません。
たとえば「あれ、ここの店、改装中になっていますね」と一言プラスします。すると「ああ来週、新しい居酒屋がオープンするらしいよ」「また若者向けのチェーン店ですかね?」、「どうでしょう。静かに飲める店の方がいいんですけど」「開店したら、一度は様子を見に行かなきゃ」「じゃあ、そのときはご一緒に」「いいですね、ぜひ」これだけで、ただの挨拶が「雑談」になりました。それまでの「顔見知り」が、それ以上の存在になります。お互いに相手に対する感情は大きく変わってきます。気持ちが打ち解けて「あの人は感じがいい人だ」となるものなのです。「あいさつ+α」もっとも簡単で誰もが始めやすい雑談の基本スタイルです。
雑談のルールその2、雑談に「結論」はいらない。
一般的に、男性よりも女性のほうが雑談上手だといわれるようです。彼女たちは、とにかく「積み上がらない話」をしています。しかも話題にまとまりや一貫性がない。すごく「とっ散らかっている会話」なのです。いわば「最後のオチ」がキチンとあるような話をしている人が少ないということです。
対して男性というのは、雑談をしていてもある程度の段階でなぜか締めにかかってしまう傾向が強いようです。一般論を持ち出したり、あるいはその問題の要点をまとめて「つまりさ、こういうことだよね」など、するとその話題はそこで終わりになります。なぜなら、結論がでてしまうから、その結論に対して異論、反論を唱えたら、そこからは雑談ではなくて議論になってしまいます。
例えば「○○さんは遅刻常習犯だけど、その言い訳が見事なんだ」という話に「でも遅刻はいけないよ。ルール違反だから」と返されたらこの話はほぼ終了。「ま、確かにアンタが正しい」となるしかない。そんなときは結論を言うのではなく「へぇ~、どんなことを言うの?」「その言い訳が・・・」こんな風にゆるい感じで話が流れるほうが、グンと会話が弾みます。
雑談はあくまで雑談であって議論ではありません。結論の是非はこの際どうでもいいし、誰もそれを求めていません。この「誰も、求めていない」が重要なポイントなのです。
ピンポンでいえばラリーが大事でスマッシュは禁止です。サッカーでいえばパス回しが大事でゴールシュートをしてはいけません。だから、無理に話をまとめようとしない。抽象的・一般的な結論を出さない。オチをつくらず、何処までもズルズル引き延ばしていく。結論に至る前に、小気味よく話題を変えていく。これが雑談を続ける、雑談を広げる秘訣なのです。

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