国際ロータリー 第2740地区  第8グループ 諫早市内5クラブがあり、諫早西RCの他、諫早RC、諫早北RC、諫早多良見RC、諫早南RCがあります。

RI会長メッセージ

a:1591 t:1 y:0

RI会長 メッセージ

「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」
「Engage Rotary, Change Lives」

2013-2014年度

ロン D. バートン RI会長

画像の説明

 今日のロータリー・クラブの例会風景は、一見して、50年前の例会とは大分様子が違っています。また、34,000あるクラブすべてを訪れれば、さまざまな経歴を持つ人々が、世界のありとあらゆる言語を話し、地元レベルから国際レベルまで、実に多様な奉仕プロジェクトを行っている姿を目にするでしょう。週末に近所の公園にある遊具を修理しているクラブや、ほかのクラブと協力して何千キロも離れた学校の衛生設備を整えているクラブなど、大小さまざまな方法で、この世界をより良くするためにロータリアンは活動しています。
 今日、ロータリーで目にすることの多くは、昔とは違います』しかし、ロータリーの土台は変わっていません。私たちの土台は、これまでと同じように、ロータリーの中核的価値観、すなわち、奉仕、親睦、多様性、高潔性、リーダーシップです。これらの価値観こそが、ロータリアンとして私たちを定義づけるものです。私たちは、これらの価値観に従って生き、地域社会にこれらの価値観を広めようと努力しています。
 私たちは、推薦され、その推薦を受諾することを選択してロータリーに入会しました。そして、入会した後にも、日々、選択を行っています。それは、ロータリー・クラブの単なる一会員でいるか、真のロータリアンとなるか、の選択です。
 ロータリアンであるということは、週に1度例会に出席するよりも、ずっと大きな責任です。それは、独特な方法で、世界を見ること、そして、その世界における自分の役割を見ることです。地域社会の問題を自分自身の責任として受け止め、それに基づいて行動し、イニシアチブを発揮し、最善の努力をすること、簡単な道ではなく、正しい道を歩むことを意味します。
 私たちは皆、世界をより良くする活動に自ら参加するために、ロータリーに入会しました。人生におけるあらゆる物事と同じように、ロータリーの奉仕では、努力すればするほど、多くを得ることができます。形だけの努力だけなら、大した成果は上がりませんし、本当の満足感は得られないでしょう。しかし、ロータリーを真に実践し、ロータリーの奉仕と価値観を日々活かす決意をすれば、自分がいかに素晴らしい影響をもたらすことができるかが見えてくるでしょう。そうして初めて、人々の人生を真に豊かにしようというインスピレーション、やる気、パワーが沸くのです。そして何よりも、あなた自身の人生が一番豊かになるはずです。
 2013-14年度のロータリーのテーマ、そして私から皆さんへのチャレンジは、「ロータリーを実践しみんなに豊かな人生を」です。
 皆さんは、ロータリーの襟ピンを身につけることを選択しました。これからどうするかは、皆さん次第です。

画像の説明

今月のRI会長メッセージ

2014年6月

「ロータリーを実践し続けよう」

 親愛なるロータリアンの皆さん、オクラホマでは「積まれた薪の山の前を去る時は、見つけた時より少しだけでも高くしておかなければならない」と言われています。これを実践するために、私は皆さんに参加をお願いする必要がありました。参加することは、私たちの今年度のテーマ「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」そのものです。そして、私たち一人ひとりがそれを成し遂げました。私たちの一人ひとりが椅子から立ち上がって、ロータリーを実践してきたので、私たちは人生を豊かなものに変えたのです。
 今年度、私は皆さんにそれぞれが新しい会員を連れてくるよう頼みました。国際ロータリー理事会は、世界中で会員増強をする基盤をつくりました。16の地域別会員増強計画が、今、進行中です。それぞれの地域で、人々がロータリーにいる理由付けを確信できるように設定されたものです。
 子どもたちへの本の読み聞かせ、恵まれない人のための炊き出し、幹線道路沿いのごみ拾いといったプロジェクトの手伝いをしてくれる会員候補者がいれば、あとはおのずと進んでいくと、私は信じています。彼らは、自分たちが誰かの人生を変えたと実感するでしょう。そして、ロータリーの奉仕を通して与える時、それ以上に報われると実感するでしょう。
 私はまた、皆さんにロータリー財団への寄付をお願いしました。今年度のガバナーは全員それを実行し、ロータリーの歴史の中で、初めてこの約束を果たした「ファーストクラス(バートンRI会長が今年度のガバナーにつけた呼称)」になりました。
 私たちは、自分のクラブで何の責任も持たないことを心地良く感じることがあります。その理由は、私たちがロータリーをもっと実践するよう働きかけられていないからかもしれません。もちろん、例会に行って友人たちに会うのは素晴らしいことです。しかし、もし皆さんが情熱を注ぎたければ、プロジェクトに関わる必要があります。実践的なプロジェクトにおいては、皆、同じになれます。トラックから箱を降ろす作業をしている時、あなたは隣の人と何ら変わるところはありません。その人は、あなたといささかの違いもありません。共に奉仕する時、皆、仲間であり、このようにして人々は関わり続けるのです。
 ロータリアンは、ロータリーが行っていること、そしてその能力をあまりわかっていないことがあります。ロータリアンが、私が今年度見てきたように、プロジェクトがどのような影響を与えているのかを目の当たりにすることができたら、彼らの人生はより豊かなものになるでしょう。ロータリアンは、会員が良いことをしたいという共通の思いを持ち、共に働くことで、とてつもないことを成し遂げる組織に所属していることを理解するでしょう。
 私は、ロータリアンが行っている善行を見て畏敬の念を抱き続けます。皆さんの活動のおかげで、薪の山は少し高くなったと確信し、皆さんの一人ひとりがこれからも「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」続けてくださることを願っています。

2014年5月

「ポリオ撲滅 そのゴールのために」

 ロータリアンの皆さん、四半世紀以上も前のことになりますが、私は、今はまさに「あと少し」のところにあるポリオ撲滅活動が、まだ始まったばかりのころ、キャンペーンに参加したことがあります。
 当時、ポリオを撲滅するためにどのくらいの時間がかかるのか、その過程でどれだけ多くの障害があるのか、知っている人は一人もいませんでした。もし知っていたら、この挑戦を引き受けることについて、どのように感じていたのかわかりません。一つだけ確かなことは、この29年間の一日一日がとても価値のある日々だったということです。これらの歳月を経たからこそ、私たちは、何百万もの子どもたちを、ポリオによって手足が不自由になるという脅威から救ってきたのです。これはかけがえのないことです。そして今、ポリオで手足がまひする子どもたちがいない世界に、私たちはこれまでになく近づいています。
ゴールに近づくために…… 
 ゴールまで長いレースでしたが、ゴールは目の前です。しかし、私たちが前に進み続けなければ、そのゴールテープを切ることはできません。そして、世界中のあらゆる地域にいる一人ひとりのロータリアンの支援があって初めて、達成されます。
 まず私たちに必要なのは、皆さんの声、そして皆さんのアドボカシーです。10月24日の世界ポリオデーに向けて考えてみてください。認識を喚起するために、皆さんの地区やクラブでは何ができますか? 政府関係者に手紙を書いたり、ポリオ撲滅のための資金を集めるパーティーを開いたり、地元の学校とのイベントを計画することができます。もし、あなたが、あるいは知り合いの方がポリオにまつわるストーリーを持っているのなら、それをwww.endpolionow.org/storiesに書き込んで、その知識や経験を分かち合ってください。一番大切なことは、その勢いを維持することです。ポリオとの闘いが重大な局面にあることを、皆さんの地域社会に、そして世界に広めていきましょう。
皆さんの支援を2倍にする
 私は、皆さんに「End Polio Now:歴史に1ページを刻もう」キャンペーンが順調に進んでいることを報告できることをうれしく思います。ロータリーとビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団が新たな合意文書を交わし、それに基づき1月に7,000万ドルを受け取りました。さらに4年間(2018年6月末まで)、この合意は継続し、その間ゲイツ財団は、年間3,500万ドルを上限として、ロータリーがポリオ撲滅に寄付した額の2倍の額をマッチングすることになっています。この機会を最大限に生かして、皆さんのできる支援をしてくださるよう奨励しています。私は、私たちは共に、ポリオ撲滅を実践することができ、世界を永遠に変えると確信しています。

2014年4月

「ロータリーの雑誌で経験を分かち合う」

 親愛なるロータリアンの皆さん、ロータリーの雑誌を読むことは、ロータリークラブの例会に出席するのと同様に、ロータリアンであるための経験を分かち合う大切な要素です。オーストラリアの『Rotary Down Under』であれ、日本の『ロータリーの友』であれ、ロータリーの出版物を手に取れば、それらの一冊一冊が提供するもの、何を意図しているかがわかるでしょう。それは情報を提供し、やる気を起こさせるということです。最新のロータリーニュースを掲載し、ロータリーの奉仕に役立つ新しいアイデアをもたらし、そして私たちにとって適切で重要な記事を届けてくれます。私にとって世界中で発行されるロータリーの出版物は、個々のクラブがローカルなもので、地域社会に根差した存在で、真に地球規模でのネットワークを実践しているという、ロータリーの最大の強みを実際に表現してくれるものです。

地域性と国際性を併せ持ったロータリーの雑誌
 この組織は、驚くほど大きく、多様性に富んでいます。そして、私たちすべてがロータリーについての共通点を持っているのと同様に、一つですべてを賄うこともできないのです。文化や言語において、私たちの雑誌に対する期待は、当然、違ってくるでしょう。私たちの地域的な出版物によって、ブルガリアのロータリアンは、エバンストン(RI世界本部のある町)からの最新ニュースに加えて、ブルガリアで起こっていることや、ロータリー世界のどこかで起こっていることを知ることができます。ロータリーの出版物は、それぞれがロータリー雑誌の家族に属しているので、ロータリークラブのように、地域性と国際性を併せ持っているのです。

ロータリーの雑誌で誇りを感じてください
 国際ロータリーの会長であることの最大の特典の一つは、120万人のロータリアン一人ひとりに毎月、直接話しかけられることです。リビングに腰掛けて、あるいは朝食のテーブルで、あるいは通勤中の電車の中で、この文章を読み、ページをめくってロータリーの新しいことを見いだしている皆さんすべてのことを考えながら、この原稿を書く時、畏敬の念が湧いてきます。皆さん一人ひとりは、まさにこのようにしてロータリーの雑誌をお読みになっていることでしょう。メールボックスにロータリーの雑誌が入っていたからとか、義務だと感じるからではなく、ロータリーの雑誌は、良い雑誌だから読むのです。皆さんが雑誌を手にする時、私と同じような誇りと大志を得てほしいと思います。
 ロータリーの雑誌は、ロータリアンとして、私たちすべてが自分たち自身より大きなものの一員であることを思い出させてくれます。ロータリーの雑誌は、私たちがロータリーを通してどれだけ多くのことを達成できるのかを、教えてくれます。ロータリーの地域雑誌を通して、ロータリー財団に寄付したお金が何に使われたか、仲間のロータリアンは何をしているのかを知ることができます。そして私たちは「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」へと駆り立てられるのです。

2014年3月

「世界の子どもに識字力を与える」

 親愛なるロータリアンの皆さん、アメリカ・オクラホマ州ダンカンで育った私は、誰もが読み書きできるものと思っていました。私が通った小学校では、7~8歳ころまでには、普通に読むだけではなく、本を上からのぞき込んでも読むことができることも求められていました。クラスのみんなが一人ずつ順番に本を朗読しました。もちろん、みんなに絵を見せながら、大きな声で朗読したいと思っても、簡単にできることではありません。
 小学生のころは毎週そんな練習をしていたので、最後には、どんなふうに本を持ってもすらすらと読めるまでになりました。

読み書きの大切さを再認識
 当時、そのようなスキルについて、あまり深く考えたことはありませんでした。数か月前、アラバマ州ディケーターで行われているロータリーのプロジェクトを訪れた際、私が1年生の教室に入ると、6歳の児童が学ぶその教室で、本を読むよう頼まれました。もちろん私は、喜んでその願いに応えました。腰を下ろし、彼らが選んだ本を開き、約30人の小さな子どもたちに向かって、私が2年生の時にしたのと同じように、上からのぞき込んで本を読み始めました。

ロータリアンが手助け
 つまり、半世紀以上前に学んだのとまったく同じことをしたのです。しかし、大人として、そして特にロータリアンとして、その経験は異なることのように思えました。私は、読み書きを一生懸命学んでいる子どもたちのグループに対して本を読んでいました。私たちは彼らの教室を見学しました。その学校では、ロータリアンが毎週通い、手助けが必要な子どもたちに一対一で本を読んであげています。その教室にいる子どもたちが成長して、読み書きができる大人になるであろうことに疑いはありませんでした。たとえそれが上からのぞき込んでいるような姿勢でも、大人たちが子どもたちに本を読んで聞かせるように本を読むことができるようになるでしょう。

私たちの活動を祝う 
 世界には何百万もの恵まれない子どもたちがいることを、私たちは知っています。だからこそ、私たちは基本的教育と識字率向上をロータリーの奉仕の優先事項にしています。
 今月は識字率向上月間です。地球の裏側にいる子どもであれ、まさに自分の町にいる子どもであれ、私たちが行っている子どもの識字率向上に対する支援が、どんなに素晴らしい贈り物かを、あらためて考えてみましょう。

2014年2月

「ポール・ハリスの夢を映す国際大会」

 親愛なるロータリアンの皆さん、ポール・ハリスと3人の友人が最初のロータリークラブを創立したのは、109年前の今月です。彼の目標は、見知らぬ人ばかりの街で、同じ価値観を分かち合う人と親睦のオアシスをつくるというシンプルなものでした。

生き続けるポール・ハリスのビジョン
 時を経て、ロータリーの哲学は発展し、成熟し、ロータリアンの理想は、奉仕、職業倫理、国際理解と広がりました。ロータリーが成長し、広まった時、ポール・ハリスは、紛争が完全になくなった世界を思い描きました。個人的なつながりと違いを受け入れる包容力で、戦争は過去のものになるだろうと考えました。もし、人々が友情と寛容の精神で一つになることができさえすれば、いかに共通点が多いか、すぐに理解するだろうと、彼は感じたのです。幸いなことにポール・ハリスは、存命中にロータリーの考え方が確固たるものとなり、世界中の国々でロータリーが創立されるのを見ることができました。毎週、3万4,000の地域社会において、それぞれのロータリークラブの例会の中で、彼のビジョンは生き続けています。しかし、国際ロータリー(RI)の年次大会ほどポール・ハリスのビジョンを鮮明に映し出しているところは、世界のどこにもないでしょう。

多様性が織り成す華やかなタペストリー
 数日の短い期間ですが、国際大会では、ポール・ハリスが想像した世界――平和を築き、他者に奉仕し、そしてただ、お互いに仲間と楽しむために、世界のあらゆるところから人々が集う世界――を目にすることができます。異なる背景、政治、文化、宗教が一枚の華やかなタペストリーへと織り合わされていきます。それは忘れられない経験であり、ジェタと私が毎年楽しみにしていることの一つです。大会は毎回異なりますが、どれも大切な思い出です。
 今年、6月1~4日にシドニーで開催される第105回RI年次大会で、私は議長を務める栄誉に浴します。シドニーは活気ある中核都市で、西と東の玄関口でもあり、ロータリーの国際大会の開催地として、まさにふさわしい場所です。たちまちわくわくし、リラックスできるこの街は、多様性に富み、豊かな文化と歴史があり、そして、私が訪れるのを楽しみにしている街の一つです。私は、この街がいつも故郷にいるような気分にさせてくれることを知っています。また、いつも新しい発見があります。
 2014年、ロータリーの会員はシドニーに集まって、シドニーから「グダイ(G’day=Good Day)」と言いましょう。世界に手を差し伸べるために、そして、お互いに手を取り合うために、私たちは友人として、そしてロータリアンとして、誰もが歓迎される環境の中で集います。私たちの成功を祝い、将来に目を向け、「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」の新しい方法を見つけるため、皆さんの参加をお待ちしています。

2014年1月

「家族をロータリーに迎え入れる」

 親愛なるロータリアンの皆さん、私たちはロータリーについて、その部門とさまざまな世代を合わせて拡大家族として話すことがよくあります。私たちは青少年プログラムの参加者や学友をロータリー家族の一員として評価し、また、子どもや家族に対する奉仕に、特に力を入れています。私たちがこのようにしているのは、いかなる家族にとっても、若い世代が未来であることを知っているからです。このことは、私たちロータリーについても当てはまります。
 若い世代をロータリーの会員として迎え入れることが、私たちにとって絶対に必要なことであると知っています。私たちはこれまでに多くの時間をかけて、どのようにしたら若い職業人をロータリーに引き付けることができるかを話し合ってきました――しかし、どうしてロータリーに留まらないかについては、恐らく十分に論じてこなかったのではないでしょうか。

小さい子どもを持つ会員に配慮する
 ロータリーに入会した大勢の若い人たちの中には、青少年プログラムの経験者もいます。しかし彼らが自分たちの家庭を築き始めると、その多くは去っていきます。その理由は想像に難いものではありません。それらの人たちは、家族と離れていられる限界を超えてロータリーに時間を取られている若い職業人です。彼らがどんなにロータリーを好きだとしても、配偶者や子どもよりもロータリーの奉仕を優先することはないでしょう。
 私たちもまた、彼らにそれを求めるべきではありません。こんなわけで、家族をロータリーに迎え入れる方法を見いだすことが、私たちにとってとても重要なことなのです。ロータリーと家族は、ロータリアンの時間を奪い合うものではありません。家族全員を巻き込む奉仕プロジェクトの計画を立てたり、例会中、子どもを預かったり、例会の時間や場所に柔軟性をもたせたりするなどして、私たちは小さい子どもを持つ人たちにとって、ロータリーの奉仕を実行可能な選択肢の一つにする必要があります。

家族のカレンダーにロータリー
 皆さんはロータリーに家族を迎え入れ、このように言うでしょう。「家族は皆さんのロータリーの奉仕の邪魔にはなりません。家族は予定から除外されるものではありません。家族を家に置いてお母さんやお父さんがロータリーに出かけるのではなく、ロータリーが家族のカレンダーに書き込まれるのです。ロータリーの家族は現実のものです。これらの子どもたちは自分の親が社会奉仕にかかわっている姿を見ながら成長し、自分たちも関わっていくようになるでしょう。それは家族にとって素晴らしいだけでなく、活動的で奉仕の心を持つ新しい世代の若い会員を育てることにつながり、ロータリークラブにとっても素晴らしいことです」
 人生やキャリアのどの段階にあっても、ロータリーには――私たちに、より多くのことをさせる手段、私たちがもっと多くを与えるのを可能にする手段、そして私たちの存在感がもっと増す手段など――、私たち一人ひとりのための何かを持っています。ロータリーは私たちみんなにとってとても大きな存在です。

2013年12月

「ポール・ハリスの家」

 親愛なるロータリアンの皆さん、冬のある日、ロータリーの創設者であるポール・ハリスはシカゴ郊外の手入れの行き届いた通りを歩いていました。丘の斜面からそりで滑り降りてくる子どもたちを見て、彼はニューイングランドで過ごした少年時代のことを思い出しました。その時、もし自分が家を持つなら、ロングウッドドライブのあの丘の上にしよう、と決心しました。
カムリーバンクはロータリーの歴史
 1912年、ハリスと妻のジーンは、その夢を実現しました。二人はその新しい家を、ジーンが育ったスコットランドの通りの名前にちなんで、カムリーバンクと名づけました。
 ハリス夫妻は自分たちが世界中を旅行して集めた物に囲まれながら、何年もの間、ロータリーの会合を開いたり、訪れた賓客をもてなしました。彼らがフレンドシップガーデン(友愛の庭)に植えた木々は、今もなお、その庭を美しく彩っています。1947年、ハリスはその家で息を引き取り、それから間もなくジーンはその家を売り、スコットランドに帰りました。
ハリスの家を保存しよう
 その家は、2005年にポール・アンド・ジーン・ハリス・ホーム財団が買い戻すまでに2回以上所有者が変わりました。同財団の活動を通して、また、シカゴやナパービルのロータリークラブの支援を得て、そのハリス夫妻の家は、解体を免れました。今、親睦と奉仕の精神で集うロータリアンのための場所として、この家を後世に引き継げるかどうかは私たちにかかっています。
 国際ロータリー(RI)の理事会では、ロータリーの歴史ともいえる、このかけがえのない建物の修復を支援するために、ポール・アンド・ジーン・ハリス・ホーム財団に50万ドルを貸し付けることを決めました。必要なところを修復し、この建物を博物館や歴史的建造物として運営する資金として、そのプロジェクトに500万ドルの目標額が決められました。
協力をお待ちしています
 私はポール・アンド・ジーン・ハリス・ホームの修復を約束していますが、皆さんにもこのプロジェクトは支援するだけの価値があると賛同していただきたいと願っています。妻のジェタと私は、ロータリー財団に寄付をして使途推奨冠名基金を創設しました。この基金はロータリーの歴史を愛する思いと、いにしえのロータリーを保存しようという願いを、私たちと分かち合っていただける方からの寄付をお受けしています。
 もしご賛同いただけるなら、RIのウェブサイトwww.rotary.org/daf(英語) にアクセスして、「how to contribute」をクリックしてください。アカウント名は「Paul Harris Home Preservation」、番号は「474」です。金額にかかわらず寄付を歓迎します。多額の寄付をしてくださった方には、家屋や庭園の中に名前を記載することもできます。
 このような特別な方法でポール・ハリスの精神をたたえる機会があることに私たちは胸を躍らせています。一緒に、これからのロータリアンのためにポール・ハリスの家を保存することができるのです。

2013年11月

「世界でよいことをするために」

 親愛なるロータリアンの皆さん、ロータリーに入会した理由は、人それぞれです。入会を決めた理由と、ロータリーにとどまっている理由が異なるというのはよくあります。私がロータリーに誘われ、それを受けたのは、地域社会と関わりあうのに良い方法だろうと思ったからです。しかし、ロータリーの奉仕で、結局のところ本当に私がかき立てられたのは、入会した時には知らなかった、ロータリー財団でした。
ロータリー財団はみんなのもの
 私は、自分が所属しているアメリカ・オクラホマ州にあるノーマン・ロータリークラブを通して、たくさんのよい活動ができることを知っていました。しかし私たちの財団を通せば、世界中のどのクラブ、どの地区の活動であれ、参加することができるのです。財団が支援するプロジェクト、財団プログラム、そしてポリオが撲滅された国を見て、言うことができます。「私はそれを支援しました」と。
 一度ロータリー財団の価値を認めたら、その考えが後退することはありませんでした。
 私は、長年にわたり、驚くほどたくさんのロータリー財団による活動を直接見る機会に恵まれてきました。活動を見れば見るほど、財団に対する私の情熱は高まってきました。もし皆さんがエイズで親を亡くした子どものための学校へ行き、世話をされ、教育を受け、仕事を教えられている子どもたちに会ったら――そして、その子どもたちの顔を見て、もし私たちの財団がなかったらこの子どもたちは道端で寝て、ごみから食べ物をあさっていただろうということを知ったら――、財団を見る目が変わるでしょう。
新しい補助金モデルを利用して
 私たちは今、私たちのロータリー財団にとって最も心躍る年の一つである年度の真ん中にいます。新しい補助金モデルを導入したところですが、その補助金はより大きく考え、より長く影響力が続く、より意欲的なプロジェクトを開発するために私たちをたきつけ、ふるい立たせます。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団からは新たな課題を受けました。これはロータリアンのポリオ撲滅のための寄付に対し、ゲイツ財団が2倍の額を、今後5年間にわたり、年間3,500万ドルを上限に上乗せするというものです。そして今、私たちは必ず勝利すると誓っている闘い――ポリオとの終盤戦を迎えています。
 私たちの財団の目的は、いつも「世界でよいことをしよう」です。新しい補助金モデルを利用して、私たちが単によいことをするだけで満足するはずがありません。私たちを最も必要とする人たちのために、私たちは可能な限り継続する方法で、できる限りたくさんのよいことを実現するでしょう。

2013年10月

「職業奉仕を考える」

 ロータリーで10月は、私たちの奉仕の第二部門である職業奉仕を思い出すための月です。ロータリアンの中には忘れられた領域の奉仕と呼ぶ人もいますが、私はそうは思いません。実際、職業奉仕は頻繁に行う奉仕部門であるために、私たちはそれが奉仕だとは常に意識していないのです。

自らの職業を高潔なものにする
 職業奉仕は「ロータリーの目的」の第2の項目をルーツにしていて、すべてのロータリアンに、職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすることを、奨励しています。
 つまり、職業奉仕の考え方というのは、私たちの仕事は社会に奉仕する一つの手段だということです。顧客へのサービスであろうと、学生の指導であろうと、患者の治療であろうと、また、商売、研究、メディアなどどんな分野であろうと、私たちは能力と高潔さをもって行う自らの仕事に誇りを持っています。それぞれの職業がニーズを満たし、自分たちの務めを遂行することで、私たちは地域や社会に貢献しているのです。

多様性はロータリーの強み
 いつも目立つというわけではありませんが、クラブにおける職業奉仕の役割は重要です。個々に高い倫理基準を保持することで、私たち全体で共有できる信望を得ます。すべての職業を平等に評価し、クラブの中の職業分類の制度を保つことによって、クラブが地域社会を反映するのを確実にし、地域社会に十分な奉仕ができるようになるのです。全会員が弁護士のロータリークラブでは、教師、エンジニア、経営者、歯科医などの会員からなるクラブの力に遠く及ばないでしょう。ロータリーでは多様性が私たちの強みなのです。この多様性は私たちの奉仕にとってだけではなく、会員にも利点があります。仕事上役に立つ、つながりや機会を見つける貴重な手段を与えてくれるのです。
 会員のそのような側面は、ロータリーの誕生した時に生まれました。私も同感ですが、ポール・ハリス自身は、ロータリアンであることとはその人と仕事を一緒にできそうな、ある価値観を持っているという信念を持って、ロータリーの会員であることのビジネスにおける利点について、しばしば書いています。
 世界が今までになく結びついている今日、ロータリーの会員であることは、共有できるのを誇りに思うべき栄誉なことなのです。

2013年 9月

「ロータリーの新しいウェブサイト」

 親愛なるロータリアンの皆さん、ポール・ハリスの有名な言葉に「世界は絶えず変化しています。そして私たちは世界とともに変化する心構えがなければなりません。ロータリー物語は何度も書き替えられなければならないでしょう」というものがあります。ロータリアンであったポールがインターネットの時代をどのように考えるか、私たちには知る由もありませんが、ロータリーのウェブサイトの概念について彼が言うであろうことを、私ははっきりとわかっていると思います。ウェブサイトを持つべきだというだけではなく、サイトは技術の進歩に合わせ、常にロータリアンの要望に応えることのできる、可能な限り良いものであるべきだ、と。
自分に合わせて使う
 新しい国際ロータリーのウェブサイト、Rotary.orgがロータリアンやインターネットを使う人ならどこにいても閲覧できるようになることを発表できて光栄に思います。着想から完成まで2年かかりました。このサイトには、皆さんが求めていた特徴がたくさんありますが、最も特筆すべき改善点は、検索とナビゲーション機能です。世界中のロータリアンの仲間とつながる新しい手段であり、皆さんが興味を引かれる情報を見つけることができるよう、個人個人に合わせたものとなるでしょう。
仲間とつながる
 ロータリーの新しいウェブサイトは、大きく2つに分けられます。一つはロータリー家族用、もう一つはロータリーのことを知りたいと興味を持ってくださった方々に向けたものです。会員としてアカウントを作成しログオンすれば、たくさんの新しいロータリーのツールにアクセスすることができます。全てのロータリアンの皆さんにぜひ使っていただきたいのは、各クラブが目標を設定したり、進捗状況を記録したり、ある運営方法から次の運営方法に移行する時の持続性を維持するために効率的で効果的な方法として役立つ「ロータリークラブ・セントラル」です。また、共通の関心を持っているロータリアンを見つけたり、話をしたりすることのできる双方向のディスカッションフォーラムを開いたり、ロータリーグループを結成したり参加したりすることができる場もあります。経験やアイデアを交換し、世界中の仲間の経験から恩恵を得ることが、昼夜を問わずいつでもできるのです。自分たちが計画しているプロジェクトと同じようなプロジェクトをすでに実施してきた人たちから直接学ぶことで、私たちの奉仕をより良くするための素晴らしい可能性を秘めたツールです。
外部の人々にロータリーを知らせる
 ロータリアンではない人にとって、この新しいサイトは、ロータリーの独自性とロータリーがいかに自分たちの地域社会を磐石なものにしているかを強調することによって、ロータリーとは何か、そして私たちが行っていることを紹介します。このサイトを訪れた人は、ロータリーのさまざまな分野における奉仕プロジェクトの写真を見てロータリーの活動をよりよく知り、ロータリーと関わっていく方法を探しだすことでしょう。
 ロータリーの世界を知る新しい窓に、私はわくわくしています。皆さんにもサイトを訪れ、検索し、学んでください。ロータリー物語を共に何度も書き替えるために――。

2013年 8月

「 ロータリーを実践し将来につなげる」

 親愛なるロータリアンの皆さん、2013-14年度の私たちの目標は、「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」です。ロータリーが良い活動を実施するための驚異的な潜在能力があることは、私たち皆が知っています。今こそ、自分たちがこれまで以上に、どれだけ多くのことをできるのかを認識し、自分たちの秘めたる能力を表に出し、新しい方法で活動を始める時です。ロータリアンが携わることで、すなわちロータリアンが参加することで、ロータリアンがやる気を起こすことで、そしてすべてのロータリアンがロータリーから与えられた贈り物を確かめることで、私たちはこのことを実践していくでしょう。
 ロータリーを育てる
 ロータリーで行う活動は、確実で、効果的で、持続可能であることを私たちは確認するでしょう。そして2015年6月末までに、ロータリアンを130万人に増やすという目標を達成することで、ロータリー自体が永続的であるようにしていくでしょう。
 この目標は、今までの会員増強の目標とは少し異なります。この目標は単に新会員を連れてくるということだけではなく、ロータリーが成長するということです。単に会員を増やしてロータリーを大きくするのではなく、私たちを将来に導いてくれるような、ロータリーに関わり、実践し、やる気のある会員を増やしてロータリーを成長させるという目標です。
 ロータリーに入った理由はそれぞれ異なりますが、世の中を良いものにしたいという思いは皆同じだと私は信じています。皆、意味のあることをしたいと思っています。このことは私たちが会員増強について話す時、心に留めておくべき、とても大切なことです。
 私たちは誰彼構わずロータリーに誘っているわけではありません。魅力があり、忙しく、成功していて、やる気があり、他人のことを気遣う人を求めています。私たちは貴重な時間をロータリーに捧げてくれるよう頼みます。そして、それらの人たちが「はい」と言ってクラブに入会したら、私たちは彼らにロータリーのために費やされる時間が有意義だということを示さなくてはなりません。
 与え、そして得る
 それぞれのクラブに所属する、一人ひとりのロータリアンがクラブや地域社会に実際に影響を与えるような意味のある仕事を実施しなければなりません。皆さんがロータリーで意味のあることを実践していれば、ロータリーは皆さんにとって意味のあるものになるからです。
 ロータリーにおいて、私たちは皆、与えるものを持っています。生活やキャリアが違っていても、ロータリーには私たち皆のための何かがあります――私たちにより多くのことをさせる手段、私たちの存在感が増す手段、そして私たちにより多くを与えることができる手段など――。ロータリーは私たちの人生に、より大きな意義、目的、そして充実感を与えてくれます。そしてロータリーを通して私たちが多くを与えるほど、ロータリーから私たちが得る見返りは大きいものになるでしょう。

2013年 7月

「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」

親愛なるロータリアンの皆さん
今はロータリアンであることに大きな喜びを感じる時です。今年度は、私たちがロータリーで今まで経験してきた中で最も素晴らしい年度の一つとなり得ることができます。しかしそれは、私たち一人ひとりにかかっています。
ポリオ撲滅活動を通して学んだこと
私たちは今、ポリオとの闘いにおいて最終章にさしかかっています。長く、険しい道のりでしたが、私たちは多くのかけがえのない教訓を得ました。私たちはグループとして、山をも動かすことができる、人々の暮らしをより良くすることができる、そして、間違いなく私たちは、世界をより良い場所に変えることができる、ということを学びました。おそらく一番の教訓は、私たちが自分たちに多くを課せば課すほど、私たちはより多くのことを達成できるということです。
私たちはまた、ロータリー財団の歴史において、新たな章に入りました。私たちは「未来の夢」という全く新しい補助金制度を開始する、めったにない恩恵を授かりました。「未来の夢」では、自分たちのありとあらゆるリソースを使って、私たちがなし得る最も偉大なことに挑戦する機会を与えられました。より強い財団とロータリーの奉仕に懸命に携わるロータリアンがよりたくさんいる強いクラブがあれば、できることがどれだけ増えるかを考えてみてください。
全会員が真のロータリアンになれば……
私たちが直面している現実の課題は、新会員をロータリーに連れてくればいいというものではないことに気づくことです。今こそ全会員が、真のロータリアンに変わる節目です。会員がロータリーに参加するのを手助けする、つまり彼らが持っている潜在能力や、ロータリーの奉仕がどれだけ多くの人生を豊かにしているかに気づかせることが課題なのです。一人ひとりの会員が活発に活動し、貢献し、世の中を良くしていることを私たちは確認する必要があります。皆さんがロータリーで意味のある活動をすれば、皆さんにとってロータリーは意味のあるものになります。
私たちがロータリーで達成できることを認識した時、すなわち、私たちがロータリーを真に実践した時、人々の人生は豊かになります。私たちを必要とする人々の人生を私たちは変えます。それは当然のことです。同じように、私たちの人生も変わります。これも必ずそうなります。これが、2013-14年度の私たちのテーマ「ロータリーを実践しみんなに豊かな人生を」の一番大切なところです。
ロータリーを通して、私たち一人ひとりの潜在能力に目を向ける時です。ロータリーは私たちをより高め、より多くのことをさせ、自分たち自身以上に大きな存在の一部にさせてくれます。私たちがどれだけロータリーに与えたかにかかわらず、それ以上の恩恵を私たちは得ます。そしてこれも必至なのです。
2013-14年度では、私たちみんなの潜在能力を引き出しましょう。これは自分次第です。ロータリーの奉仕を実践することで、参加することで、やる気を持ち続けることで、そしてロータリーの中に見いだせる贈り物を日々思い出すことで、可能となるのです。私たちは共に「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」実践します
ロン・バートン
田中作次

powered by Quick Homepage Maker 5.0
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional