国際ロータリー 第2740地区  第8グループ 諫早市内5クラブがあり、諫早西RCの他、諫早RC、諫早北RC、諫早多良見RC、諫早南RCがあります。

テーマ「変貌するロータリー」

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テーマ「変貌するロータリー」

 9月に入ると公式訪問リハーサル、カバナー補佐訪問、カバナー公式訪問と立て続けに国際ロータリー関係の例会が開催されますので、今回は国際ロータリーと我々が在籍する各ロータリークラブとの関係を少しだけ話したいと思います。
ここ数年の間、先輩ロータリアンの方々から、「少しロータリーは変わった。」とか「最近のロータリーはおかしい。」などの言葉を聞いていましたが、私自身も何の事かよく理解できずにいました。
そこで昨年8月22日のカバナー公式訪問における福元祐二パストガバナーが話された「現在のRIが目指す方向性」を再度読み返したところ、話の元は昨年度ロータリーの友7月号に掲載されている次のことでした。
2012-14年度国際ロータリー理事、松宮剛氏の「国際ロータリーの理事として」の原稿の中に、先ほどの「少しロータリーは変わった。」に対する答えがあるようです。
その中で松宮理事は「率直に申し上げて、RI理事会という場で2300余の日本のロータリークラブの思いをどのように伝えていけばよいのか、大いなる不安の真っただ中におります。何よりも『変貌するロータリー』を前に、日本のロータリーがその変貌と肯定的な折り合いをつけていくためには、どんな思考と手順が必要とされているのか、それを解決する見通しが立たない不安です。」と延べられています。
そして、変貌の核心は、ロータリークラブの存在意義の変質でしょうか。現在RIの認識では地域の各ロータリークラブは、「人道的奉仕活動の世界的ネットワークを構成する一単位である。」というのがRIの認識です。そしてネットワークを構成する1単位として、基本的な力を全てのクラブは持つべきであり、それゆえに強化されなければならない、という主張です。
従来の、ロータリークラブは、「異業種の会員相互の交流による自己改善の場」であり、「背景として地域社会に貢献する」という従来の認識とは、その主体性の軸足を失っている点で、明らかに異質のものだと思います。
肯定的な折り合いをつけるなら、どちらも重要な属性である。ということになるのでしょうか。
RIが抱えている課題が三つほどありますが、その一つが「BRANDING」です。ある調査会社に依頼して、RI理事会と財団管理委員会との協議のもと、ロータリーのあるべき姿を検討し、統一的で信頼に値する組織イメージを確立しようとするものです。
第1ステップの調査結果として、ロータリーにおける最大の課題は、「ロータリー内部におけるアイデンティティの混乱」であることに逢着したとの報告を聞きました。
松宮理事は、しかし、アイデンティティは、揺らいではならないロータリーの基本を前提の上に築かれるものでなければ、われわれにとって全く方向の違うロータリー像へ偏向する恐れがあります。警戒するだけではなく、適切に是正する強い発言が必要であると考えています。と述べられています。
私流に解釈しますと、「ロータリーの基本理念は、揺らいではならない基本、すなわち決議23-34を前提にしなければ、日本のロータリーにとって全く違う方向へ偏向する恐れがあります。よって適切にRIを是正する強い発言力が日本のロータリーには必要です。」と考えましたがいかがでしょうか。
1年後のロータリーの友7月号に再び松宮理事の『ロータリークラブは地域社会とともにある』としてコメントが掲載されています。
RI理事会の基本的な姿勢は、RIの戦略計画を強く前面に出して推進していこうとするものです。会員増強・クラブ拡大はさらに拍車がかかるでしょう。例会出席よりも奉仕活動重視のロータリーのありようもさらに強調されていくものと思います。公共イメージの統一を目指してブランディニングに関する議論も活発になるでしょう。そして好むと好まざるとにかかわらず、各クラブは国際ロータリーを構成する草の根としての単位であるという認識は、一般化していくでしょう。
そんな中、私たちは、ロータリークラブは地域社会とともにあるという感覚と行動を再認識することによって、RIの方向性との調和をはかることが特に重要であるように思います。その上で、職業人としての成熟とそれに伴う誇りを獲得することの大切さは、ロータリーにあって揺らぐことのない核心であり続けるでしょう。と松宮氏自身の苦悩の末の結論として述べられています。
私たちのクラブも地域社会に係わりを持ちながら、より良い奉仕活動を推進していきたいと思います。

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