国際ロータリー 第2740地区  第8グループ 諫早市内5クラブがあり、諫早西RCの他、諫早RC、諫早北RC、諫早多良見RC、諫早南RCがあります。

テーマ「日本のRI理事役員の努力」

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テーマ「日本のRI理事役員の努力」

 先週は、2010年規定審議会において決議10-182として、『社会奉仕に関する1923年の声明の第1条を奉仕哲学の定義として使用する件が多くの賛成を得て採択され、再度決議23-34が復権しました。』とお話しました。

この話には、日本のRI理事・役員・カバナー・そして多くの日本のロータリアンの真摯な努力によって勝ち取られた事をお話します。

この決議23-34が長年にわたり、『手続要覧』の社会奉仕の項目に記載されている為、近年、RIの奉仕活動における方針と、この決議23-34の内容との齟齬が指摘されることから、ハーバート元RI事務総長が、先年、出版した著書『ポリオにうち克つ』の中において、この決議23-34が、ポリオ撲滅運動に支障があると述べられています。

このような背景の中、2007年の11月RI理事会執行委員会において、『社会奉仕に関する声明』という議題が、審議順序X-5として提出されようとしているのを日本のRI理事が気づいたことから日本の挑戦が始まりました。

X-5の内容は、次のとおりでした。
社会奉仕に関する声明として。理事会は、
1.社会奉仕に関する1923年の声明が、もはや社会奉仕の理念ならびに国際ロータリーとそのクラブの原理を正確に記すものでないと判断する。
2.今後の『ロータリー章典』および『手続要覧』の改訂版からこの声明を削除するように(事務総長に)要請する。
との内容でした。

X-5の提案者はビル・サージェント元RI副会長でポリオ撲滅を図るRIの中で最も熱心な推進者であり、ポリオ・プラス委員会の名誉委員長でした。
そして提案の要請を受けるはずの現職のエドウィンRI事務総長自身も提案者の一人になっているという異常さでした。

日本のRI理事は、驚くとともに、この提案に対する関係者の思いの強さと、決議23-34をひそかに葬り去る計画の奥深さを感じたのです。

その時のRIの小沢一彦理事と渡辺好政直前理事らは、すぐに行動に移しました。この決議が採択されないようにロビー活動を始め多くのRI理事らと折衝を開始しました。色々な人との折衝の末、また多くの日本のロータリアンの暖かい励ましを得ることにより、2008年1月の理事会において、次のような成果を残すことが出来ました。

草案B-11の修正案
執行委員会により推奨された決定決議案
『手続要覧』および『ロータリー章典』に歴史的文書を保存すること
決定、理事会は、事務総長に以下を要請する。
1.今後の『手続要覧』の改訂版に、社会奉仕に関する1923年の声明を歴史的文書として保存すること。
2.1923年の声明が歴史的な価値を有するものとして、『手続要覧』に記載されていることを言及する文を、『ロータリー章典』に含めること。

このような努力の結果、先ほどの、『社会奉仕に関する1923年の声明の第1条を奉仕哲学の定義として使用する件』が多くの賛成を得て採択されました。

現在の、松宮RI理事が危惧されているように、RIの戦略計画と日本のロータリアンの思いの、折り合いをつける為に、今まで多くの日本のRI理事、役員・ガパナーの皆さんが努力のされている事に対して、改めて敬意を表します。

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