国際ロータリー 第2740地区  第8グループ 諫早市内5クラブがあり、諫早西RCの他、諫早RC、諫早北RC、諫早多良見RC、諫早南RCがあります。

テーマ「犯人は ? 誰だ !」

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テーマ「犯人は ? 誰だ !」

 先週は、情報伝達のマニュアルである『5W1H』を、問題解決のツールとして応用する。そして目の前の問題を解決する方法をお話しました。

 日曜日の朝のサンデープロジェクトという番組の中で、大手総合商社「丸紅」が夜の残業を禁止する。その代わり朝5時からの早朝出勤に残業手当と同額を支給すると大きく報じられていました。

丸紅の勤務時間は、これまで朝9時から夕方5時15分まででしたが、夜遅くまで残業が行われていました。女性コメンテーターも、夜おそくまで残業しても業績は上がらないし、社員や家族の家庭生活に支障をきたしていたので、これからの男女共同参画社会に必要なことです。と述べられていました。

先週話しました、仕事をする時間を夜型から朝型に変えるというのも、実は「どう仕事するか」というHOWの問題を、「いつ仕事するか」というWHENの問題にすり替えて、解決を図った。その一例だなと、私一人で納得いたしました。

問題が発生した時、逃げる、無視する、先延ばしする、という方法がないわけではありませんが、世の中には必ず解決をしなければならない問題があります。それは「犯罪捜査」です。

その時、使われるのが『捜査のための八何の原則』です。警視庁鑑識課・長谷川公之氏によると、犯罪捜査八何の原則は、現場観察、調書作成、取調など捜査全般に欠くことが出来ない原則のことです。と述べられています。

第1回横溝正史ミステリー大賞を受賞した斉藤澪氏の「この子の七つのお祝いに」という小説の中で、刑事同士の会話として、刑事の一人が、もう一人の刑事に「八何の原則」とは、
1.何人が(犯人)、
2.何人とともに(共犯)、
3.何時(日時)、
4.何処で(場所)、
5.何人に対し(被害者)、
6.何故に(動機)、
7.如何にして(手段)、
8.何をしたか(結果)だと話す場面があります。

ここで、もう一人の刑事が、「三つの事件をそれぞれ八何の原則に割りふってみたのですが、結局、どれも一番重要な1番と6番が埋まらないんです」と言っています。
1番と6番とは、そう「誰が?」(犯人)と「なぜ?」(動機)です。

ですから、犯罪捜査は、被害者に一番近い人物から、動機すなわちトラブル(怨恨)はなかったかを探す作業から着手します。犯罪被害者の家族が最初に疑われますし、第一発見者も疑われます。

犯罪捜査とは ? の穴埋め作業に似ています。八何の原則に即して、一つ一つ調べ追及して穴埋めしていく中で、犯罪を明確にし、犯人を追い求め、真相に迫っていく作業です。

この中で、アリバイが重要ですが、アリバイとは、3番の何時(日時)と4番の何処で(場所)を証明することです。
すなわち、犯罪が行われた時間および犯罪が行われた場所に自分がいなかった不在証明なのです。
ですから、自分は犯人ではない(殺していない)とか、殺す理由(動機)がないなど、いくら刑事に言ってもアリバイにはなりませんし疑いは晴れません。

ミステリー小説やサスペンスドラマが好きな会員も多いと思います。秋の夜長に「八何の原則」を使って、小説の中の人物やテレビドラマの人物に向かって『犯人は ? お前だ !』と言ってみませんか。

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